教育資金の貯め方~学資保険はいらない?~

私自身が金融機関で勤務をしている事もあるため、学資保険について質問されることがあります。
我が家では学資保険に加入していません。今後も加入予定はありません。」と答えています。

そもそも学資保険は絶対に加入しないといけない保険ではありません。
次の家庭なら学資保険の加入は不要です。
・将来に渡って十分な教育資金がある
・自分で貯蓄や資産運用が設計・実施できる

それができないから学資保険を考えていると思うのですが、
個人的見解としては、今の学資保険はリスクにリターンが合わず良い商品ではないと思うからです。
1.給付率を見ても定期保険と貯蓄を別々にした方が良い条件になる。
2.長期間(10年以上)なら貯蓄として、もっと良い金融商品がある。
3 .インフレリスクと途中解約のデメリットがある

どうしても学資保険でのお勧めはと言われれば、ソニー生命の学資保険を進めますが、
2018年5月のデータを見ると、200万を受取るため18年間、毎月8,916円の払込を続ける必要があります。
返礼率103.8%をしるすぽを用いて複利にすると年0.5%程度です。

これなら10年個人向け国債(変動)の方をお勧めしたいくらいです。
途中で金利が上昇すれば見直せるし、本当にお金が必要な時には蓄えとして使うことができます。

そのため、私としては学資保険の変わりに「大学入学までの定期保険」+「資産運用」をお勧めします。
定期保険の例だと:健康体だと割引があるメットライフ生命 スーパー割引定期保険 
30歳加入(ファーストクラス) 保険期間:20年保険金額:500万
支払保険料はなんと月800円です。保障が500万も不要なら毎月の保険料はもっと低額です。

次に資産運用ですが、毎月積立で運用する場合はNISA口座やジュニアNISA口座を利用します。
証券会社は手数料の安いネット証券をお勧めします。
2018年4月現在で個人的なお勧めは次の通りです。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーしています。
AT&T
米国を代表する通信企業です。30年間連続で配当金が増えており、現在、配当利回りが5%を超えています。配当が出たら再投資を行います。

この2つの金融商品をお勧めする理由は、
・米国は先進国の中で唯一、労働人口が増えている発展途上でもある
・為替や下落リスクを考慮しても長期間の投資ならば株式投資が効率いいと言う統計結果がでている
・その中で安定的な成長と高配当の継続が狙えるので選びました。

日本の商品にこだわるのであれば、
NTTドコモ
長期にわたって倒産リスクが少ない。また、配当利回りが年4%近い。
楽天・全米株式インデックス・ファンド
バンガード・トータル・ストック・マーケットETFを主要な投資先としている投資信託です。日本円(金額指定)で投資でき、毎月積立に向いています。手数料等の分だけバンガード・トータル・ストック・マーケットETFよりは成績が落ちます。

また、最初にある程度、投資金額を出せて価値低下のリスクを低くしたいのであれば米国ゼロクーポン債もお勧めします。為替リスクはありますが、複利で年3%程度は見込める可能性があります。

結果に責任は持てませんが、これらの商品は学資保険よりも良い運用成績になると期待しています。
もちろん、途中解約で必要な用途にお金を使うこともできます。

本来は、ご家庭別に状況を確認して商品やプランを選択するのですが、
何も知らずに、一方的に情報を発信しているのでご了承ください。

また、情報を確認した時期により内容が大きく変わっている可能性があります。
投資は自己責任です。実際に購入を検討する場合は、ご自身で調べて納得の上、対応してください。

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