子供が生まれてから家庭でお金の話をしたことがありますか?
残念ながら義務教育では「お金の教育」はありませんし、
資産運用のセミナーに行っても、いきなり投資信託やらポートフォリオやら保険やらの話題になり、よくわからなくて難しいと思いませんか?
今回、「みんなの育児」より依頼され「子供が生まれてから考えるお金の話」として数回にわたり記事を作成することになりました。
金融の教育を受けたことがないママに向けてと言われており、なるべくわかりやすくして説明をしたいと思います。
自己紹介をしますと、私は大学院で金融関係の研究科を卒業して、現在、金融機関に勤務しています。
ただし、お客様と直接会話(商品を販売する)をする立場ではありません。
専門家としては第三者的な立場で、個人的な意見にはなりますが少しでも役に立てればいいなと思っています。
今回は第1回ですが、次のように記事を紹介していきます。
興味のある回だけでも良いので、ぜひお付き合いください。
<目次>
第1回:資産運用、はじめの一歩(お金の話とは何を考えるのか)
第2回:本当に考えるべきお金の考え方の順位
第3回:資産運用(投資・保険)より、まず生活習慣(固定費の節約)の見直しを
第4回:こんなに怖いよ、リボ払い。クレジットカードの使い方
第5回:保険いる? いらない? ~子供が生まれたら考える保険とは~
第6回:投資(資産運用)をするなら、これを見て
第7回:証券投資(株式投資、投資信託)でのお勧めは
第8回:海外投資・海外銀行・海外証券口座開設はいらない。その理由
第9回:家は資産? あなたの場合は負債かも。 不動産購入の考え方
【第1回】
「資産運用、はじめの一歩」
~お金の話とは何を考えるのか
お金の話とは難しい、または、卑しい?、何か話しづらいと思っているのか、
夫婦でもお金の会話をほとんどしていない家庭が多いのが現実です。
実は、お金の話とは、あまり難しい事ではありません。
<家庭で考えるべきお金の事>
・「毎月の収支は?」
(毎月の給与で生活はできているのか?)
~月の収入と支出は、黒字(プラス)? それとも赤字(マイナス)?~
・「1年での収支は?」
(1年間で前年に比べて金融資産(貯金)は増えているのか?)
~年間で貯金含めた金融資産はいくらに増えた? それとも減ったか?~
と言う2点をまず把握することです。
でも、収支を把握するために、家計簿をつけろと言っているわけではありません。
正直、私自身、家計簿をつけていません。
家計簿は続けるのも大変だし、支出が多いとイライラするし、
そして何より時間がもったいないです。
では、収支を把握をするためにお勧めするのは、
「MoneyForward」などの家計簿アプリです。
収支の把握は、家計簿アプリ「MoneyForward」で勝手にデータ化されるのを見るだけで十分です。
普段の支払いをクレジットカードやID・nanacoなどで支払えば、勝手に支出を分類してくれるので、とても便利です。
しかし、今回は子供が生まれた人向けですので、この2つだけではたりません。
もう1つ追加で考えて欲しいことがあります。
それは、
・「大きな出費の予定」
(教育資金など大きな出費が何年後にいくらくらい必要かを把握しておくこと)
です。
つまり、お金の話とは、簡単にまとめると、
毎月、給与の範囲で生活ができていて、
将来の高額の出費(教育費)を想定して、
問題なく資産(貯金等の金融資産)が毎年、増えているのか。
を考える事です。
これができていれば、お金の検討は不要です。
でも、それができない家庭が多いのが事実です。
できないので、節約や投資などの資産運用をして毎月の収支や毎年の資産の増加を考える必要がでてきます。
その結果として、節約・保険・投資(株や投資信託)などの資産運用を始めていくことになるのです。
・収支をプラスにする方法・・・節約・運用
・資産を増やす方法・・・保険・投資
このようにいきなり、保険や投資を考えるのではなく、
まずご家庭の収支を把握する事から始めてください。
それも家計簿アプリ1つでできることですね。
まずはお金を話と言うのは、自分の家庭の状況を把握する事から始める必要があります。
では、これができて次にするべき、お金の考え方(順位づけ)を第2回で紹介します。
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