子供が生まれてからの住まいの選び方
子供が産まれると、家の引越しを考えるタイミングかもしれません。
賃貸に住んでいた人が、家の購入を考えた。
今の家では狭いので、子供部屋がある家に引っ越したい。
通わせたい学校があるので、その学区に引っ越す。
等、様々な理由があると思います。
でも、即決するのはいけません。
賃貸でも購入にでも、大きな出費を伴うので計画的に行う必要があります。
そこで、今回は、子供が生まれてからの住まい環境や家をどう選べば良いのかを書いてみたいと思います。
「なんとなく!!」で決めてはいけない。子供の住まい環境
なぜ、なんとなくではダメなのか、それは
・ママ友づきあいの始まる母親
・一緒に遊ぶ・学ぶ友達が必要な子供
この2人にとって、住まいの環境は人生を決めてしまうほど、大きな意味があります。
道一本で変わる価値観
同じ町でも道一本(丁目や番地)が違うと、住民のカラーも変わる場合があります。
そのため、住む場所によって付き合う人たちが、がらりと変わります。
教育熱心な地域、逆に教育に興味のない人の多い地域など、
自分たちと違う価値観の人が多いと、「我が道を貫ける」タイプの母親でないと苦労します。
駅近が良いわけではない
通勤を考えると駅近は便利です。
購入を考えている人が、最近の不動産の記事を見ていると「マンションは資産だから駅近を買え。」と言うような内容が多くなっている気がします。
しかし、子育ての環境と言う点では、注意が必要です。
駅の近くは居酒屋も多く、夜もずっとうるさかったりします。
新生児でやっと寝たと思ったら、周りの酔っ払いの大声や車のクラクションなどで目が覚めることがあります。
これでは、親の休む時間が減ってしまう原因になるかもしれません。
特に、駅周辺では昼と夜とで別の顔を持つことが多いので、必ず昼と夜を確認することをお勧めします。
子育てを踏まえた住まいの環境は、駅近だからと言う理由だけで考えるべきではありません。
新興住宅地と昔からの住宅地
昔からの住宅地は高齢者が多く、タワーマンションが建設されているような豊洲などの新興住宅地は若い世代が多いのは事実です。
ですが、子育て環境になると、昔からある住宅地に子供が生まれてから親の近くに戻ってくる夫婦も多く、意外とファミリー世帯も多い高級住宅地もあります。
どちらが良い。とは一概には言えませんが、タワーマンションの上層階がボスママとして君臨し、「職業や年収」をコミュニケーションとして聞いてくると言う話のネタも多くあります。
その点、昔からの高級住宅地は、比較的に余裕のある人が多いのか、「周囲に嫌な感じの人は少ない。」とも聞きます。
もちろん、逆の場合もあるでしょう。
これらは住みたい地域の雰囲気を、自分が直感的に感じて判断する事も大切です。
住まいの環境として確認すべきポイント
子供が新生児・小学校入学前は次のようなポイントを確認してください。
歩いて行ける範囲に、小さい子供が遊べる公園があるか
子供ができるまで、公園に行くことなどは、ほとんどないと思いますが、
実際に、子供が生まれると小学生になるまでは毎日のように公園に行く人もいます。
そのため、近くに子供が遊べる公園があることは非常に大切です。
とくに、一人っ子ではなく、二人目、三人目も考えている場合、妊娠中のママが大きなお腹で子供を連れていくことになります。
近くに良い公園があるかどうかは重要なポイントです。
重要な学区の選択
受験に熱心な学区では、「公立小学校に進学していても7割~8割が中学受験をする。」が当たり前の地域もあります。
そのような学区では、幼稚園から習い事が1つではなく、2,3つとやる家庭も多いのが現状です。
その場合、ママ友の人間関係は幼稚園から作らないと交流する機会が少なくなります。
地方から引っ越してきた小学生が、「みんな塾に行っちゃって、放課後に遊んでくれる友達がいない。」と嘆いていた話を聞いたことがあります。
特に購入を考えている人は、有名公立小学校の学区と言うだけで不動産価格は高くなります。
本当に道を挟んで数百万の差が発生することも多々あります。
様々な世代・職業の人が住んでいるか
見過ごされてしまいますが、色々な世代や職業の人が住んでいる多様性の高い地域のほうが、刺激が大きいです。
父親の職業が同じだと、ママ友と仲が良くなるわけではありません。
今後、ママ友づきあいが始まりますので、画一的な職業が多いと親同士の比較が簡単にできてしまいます。
親近感が増すと言う場合もありますが、いじめの原因にもなります。
ママの性格から、どちらが良いか考えてみてください。
私個人としては、様々な人がいた方が親も良い刺激になると思います。
土地にまつわる文化・歴史がある
生まれた場所と言うのは、やはり特別な場所です。
特にその土地に文化や歴史があると、
小さいうちに、その土地にまつわる文化や歴史を調べるための探索などを一緒にするというのも、良い教育にもなります。
そして、それが自分の誇りになります。
住まいのまとめ
ママや子供にとっては、小さいうちは家の周辺がほぼ生活すべてになります。
住まいの環境面については、なるべく妥協をしない方が良いと思います。
そのため、購入を考えていたとしても、いきなり購入するのではなく賃貸で確認するのも1つの案です。
おそらく購入よりも月々の費用は高くなりますが、子供の小学校までの環境を踏まえると、
ここは妥協せずに良い環境を選んであげたいものです。
子供が生まれた後の家の選び方
今はネットでも家探しが出来る便利な時代です。
ネットでは取り扱いの不動産屋も載っている場合もあるので、そこで目星をつけてから不動産屋に相談してみましょう。
ですがその前に、どんな家が良いのか決めておかなければいけません。
一般的に言われている家探しで検討する事項は次の通りです。
・予算(賃料)
・築年数(新築・中古)
・間取り・広さ
・日当たり
・駐車場の有無
・職場・最寄り駅の行き方
しかし、子供が生まれると、検討すべき点が増えます。
1.目線の広さ。特にキッチンからの目線
キッチンから子供がいるところを見守れる目線の広さが重要です。
料理中は音もしますし火を使うので、すぐに子供に駆け付ける事ができるとは限りません。
危ないときには事前に注意するなり、すぐに助けに行けるように目線を広くとれるキッチンになっているか確認してください。
2.効率の良い家事動線
動線は、子供がいなくても重要ですが、小さいうちは抱っこをしての移動が多くなります。
そのため、移動効率は重要なポイントです。
特にずりばいが始まると、子供は予想もしない行動をとります。
すぐに駆け付けられる動線の確保が必要です。
更に動線が複雑だと、子供にいらずらされたりして物が隠されたり部屋が汚れる原因にもなります。
3.収納スペース
祖父母や親戚などから、おもちゃや服をよく貰うかもしれません。
子供の荷物はすぐに増えます。特に服やおもちゃや絵本などをどこに収納するかは大事な検討ポイントです。
子供がどこで遊ぶのかを想定した収納と部屋の割り振りが必要です。
子供が生まれると、大人以上に個人的な収納スペースが必要だと思ってください。
収納スペース以上のものは、問答無用で断捨離するなどの意思を持ってください。
4.防音性
マンションの場合は、特に重要です。
下の階や隣の部屋にも子供がいればお互い様なのかもしれませんが、そうとは限りません。
0歳から6歳くらいは、子供も自制ができませんので、防音がないと苦情や近所トラブルの原因にもなります。
中には、子供が小学生になるまでは1階以外は住まないと言う家族もいます。
このように、検討するポイントをしっかり考えておかないと、妥協点も決めることが出来ません。
まとめ
住まいや家の選び方について書いていきました。
子供が出来ると、家を購入しようと悩む人もいると思います。
ですが、安易に引越しをしてしまうのは考えものです。
また、購入の場合、不思議と本来の予算より多くなることが多いです。
普段、節約を気にする人も、物件に関しては気持ちがマヒしてしまうのか、
数百万単位で予算より高めの物件に手を出したりします。
でも、家探しは妥協しなければ、いつまでたっても見つかりません。
気持ちは凄くわかりますけどね。
予算を確認して妥協する事柄をしっかり考えましょう。
後悔しないように夫婦でしっかり話し合ってください。
家は賃貸にしても購入にしてもとても大きな出費です、考えすぎるぐらい考えて結論をだしましょう。
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