三人の子供を持つ父親です。
下の子供は双子で、そのうちの1人が脳室周囲白質軟化症(PLV)で生まれ、
現在、四肢麻痺と診断され身体障害者1級です。
前回、脳性麻痺児の育児について、気を付けるポイントや注意点と言う記事を作成しました。
・脳性麻痺児の親が語る。脳性麻痺児の育児で気を付けるべきポイント・注意点
脳性麻痺の育児においては多くの悩みが出てきます。
今回は、特に大変だった食事や遊ばせるための子供用いす・テーブルについて、実際に使って見て良かった。これなら他の人にもお勧めのできると言う商品を紹介します。
大変だった脳性麻痺児のテーブルとイスの選択
我が子は体幹機能不全のため、いまだに腰が据わっていません。
そのため、装具として座位保持椅子を使っていますが、これも作成できたのは3歳になってからです。
つまり、0歳~2歳までは、市販の椅子などで色々と思考錯誤をしながら座らせていました。
食事の際などでは、膝の上で食べさせたりしますが、親も大変ですし、子供も体がぶれるので安定しません。
しかし、座位保持椅子を全て自費(補助金なし)で作成するには何十万とかかるため、
現実的ではありません。
安価でレンタルできる福祉用テーブルと椅子:はっちーポケット
お勧めしたいのは、子供用のテーブル・椅子のレンタル「はっち―ポケット」です。
・はっち-ポケット
正直、はっちーポケットを知るまでは、自作しようかと悩んでいたくらいです。
我が子が実際にレンタルしたのはこちらです。
お勧めのポイント1:レンタル料が安い
とにかく、お勧めしたいポイントはレンタル料が安い点です。
先ほどのテガルナチェアー・テーブルセットは、
15,000円(4ヶ月分)です。
実際に、通常のテーブルと椅子を買うより座位保持椅子作成までと言う限定ならば、
購入するより安いと思います。
お勧めのポイント2:療育センターでの経験で開発されている
はっちーポケットの代表である八山さんは、もともと療育センターで勤務していただけあり、脳性麻痺やダウン症などの運動発達に遅れのある子供向けの商品としてスタートしています。
まさに、市販の商品では足りない機能をほぼ揃えています。
お勧めのポイント3:障害手帳などレンタルに必要な条件がない
これも非常に重要なのですが、まだ0歳から2歳では障害者手帳などを持っていない人も多いと思います。
はっちーポケットのレンタルは、手帳の有無などの条件はありませんので、
誰でも利用可能です。
つまり、障害がなくても利用することができますし、料金も変わりません。
お勧めのポイント4:組み立ての必要がない
テーブルや椅子が来たら組み立てが苦手と思う人も多いと思います。
はっちーポケットは事前にお子さんの各種サイズを確認して、プロが組み立て済みで納品されますので、届いた瞬間から利用できます。
テーブルとイスにおいて、脳性麻痺児のために必要な機能とは
私が、脳性麻痺児のテーブルとイスにおいて必要と思う機能は次の3つです。
- 椅子:腰まわりや体を支えるサポート
- テーブル:肘落ちを防ぐための、カットアウト
- テーブル:物が落ちたいための外枠のふくらみ
はっちーポケットのレンタル椅子ではこれらの機能は備えています。
はっちーポケットのレンタルする前にすべきこと
私がはっちーポケットを知ったのが子どもの福祉用具展 キッズフェスタに出展されていたからです。
(妻はその前から知っており、ぜひ現物を試してみたかったそうです。)
・福祉用具展 キッズフェスタ
実際に、キッズフェイタに出展をしていますので、ぜひ参加してサイズを見てください。
プロによる事前のサイズ調整は必須
当然ですが、子供のよってサイズの調整は必須です。
特に脳性麻痺児の場合、少しサイズが合わないだけでずれたりしますので、
適切なサイズを図るためにも事前の調整をしないと座位保持椅子の本来の効果が出ません。
キッズフェイスのような展示会では、様々なサイズがあり、プロ(専門家)がその場で調整してもらえるので、我々のような素人が調整するよりも適切なサイズを教えてもらえます。
私の時は、東京のキッズフェイスで代表の八山さんにサイズやレンタルする場合の椅子やテーブルの高さを調整して貰い、後日、メールで申し込みをしました。
色と自宅の置く場所を決める
なぜその場で申し込みをしなかった理由は、自宅に戻り、
普段、どこに置くか、置いたときの部屋の動線を確認するためです。
また、使わない時によけておく場所も見ておくと良いと思います。
食事で使うなら目線の高さは揃える
はっちーポケットをレンタルして食事で使う場合、
ぜひ、皆さんの食事と目線を合わせてください。
自分だけ目線の高さが違うと、せっかくレンタルしたのに、使うのを嫌がったりする可能性があります。
家族で自分だけ違うテーブルを使うのに、目線の高さも違うのは寂しいと思います。
家族で差をつけるのは良くありません。
ぜひ、この点を注意してください。
サイズが変更できるテーブルで対応できる
ちなみに、我が家はどうしたかと言うと、サイズが変更できるテーブルを購入して食事は一緒にしています。
※楽天市場で見てください。
はっちーポイントのレンタルの申込方法
正直、電話はあまりつながりません。
ですので、ホームページの申込から問い合わせをお勧めします。
・はっちーポケットのレンタル申込
その際に、お子さんのサイズを記載するページがありますので、
キッズフェイスで事前にサイズ調整をしていないなら、詳細に記載してください。
もし不安な場合は、申し込みをして、別途、座っている写真などを別メールで添付するなりして相談をしてください。
申し込んだ後で、サイズが違うと言って交換も大変ですので、事前にやり取りをしてください。
まとめ
正直、我が子ははっちーポケットを使うまでに、3,4種類くらいの椅子やテーブルを購入しました。
もっと早くから知っていれば、無駄な買い物をせずに済んだのにと思っています。
脳性麻痺児など、発達に不安のあるお子さんがいる家庭は、ぜひ福祉用具展 キッズフェスタを一度、見に行ってください。
・福祉用具展 キッズフェスタ
今回のようにテーブルやいすだけでなく、スプーン等の色々な物があり、参考になると思います。
上記のように大規模でなくても地方でも色々とやっています。
中には体育館のような場所で開催されることもありますので探してみてください。
理学療法士さんなどに聞くと、近くで開催されるキッズフェスタを教えてくれるかもしれませんので、ネット以外でも情報を集めてください。
また、この記事を作成するためにはっちーポケットのサイトを見たのですが、
商品が増えていました。
我が子が利用していた時には、キガルナチェアーはありませんでした。
座位保持椅子と同じようなイメージですので、お子さんが慣れるためにも短期間レンタルするのもありだと思います。
つまり、私がレンタルした時はテガルナチェアーのみでした。
そのため、当時は、背中の部分が不安定と言うか、子供が伸びをしてしまい、落ちかけるので腰当を付けてもらっていました。
これも相談したら当時は無料でつけてくれました。
最後に、はっちーポケットと記事の作成者である私とは利害関係がない事を明記しておきます。
皆さんの参考になれば幸いです。
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